資料番号 94-3-3 池田町屋公民館蔵

撮影位置推定

このアルバムは、2025年5月28日(水)ある会合で訪れた池田町屋郷土資料館(以下、資料館)にて、偶々(たまたま)手にしたものである。その場でざっと頁を繰り直ぐに思い至ったのは、このアルバムは恐らく自身の父方の親類のものであろう事・・・。そこで許可を得て家に持ち帰り、内容の詳しい解析に取り掛かった次第である。

解析結果に関しては、一週後の2025年6月4日(水)のアルバム返却時に、「アルバムの扱い」との依頼文と共に資料館事務方にお渡ししたが、その後この件に関し何の音沙汰も無い。因に、アルバム表紙に貼られた資料番号について、資料館で検索できるのかを尋ねた処、可能では無いとの返答を得ている。つまり、資料館において資料番号による寄贈資料・所蔵資料のトレースは実現できていないようである。

さて、このアルバムの元々の所有者に関してであるが、恐らく父の長兄に当たる人物だと考える。根拠はこのアルバム内のキャプションと私蔵の資料との照合によるものであるが、ここでは詳(つまび)らかにお伝えする事はできない。
ただ、このアルバムに納められた写真の数々は、私の祖父・祖母に当たる父の両親、父の祖父母、父の兄弟の幼い時のものなどであり、中には父のアルバムに納められていたものと同じものが含まれている。

このアルバムには、公式記録としての『池田町屋郷土史』には語られていない池田町屋の歴史が残されていると考えられ、殊に随所に見られる稲荷山からの眺望、参道の鳥居と階段、土岐川の河原と見られる景色など今となっては想像の域を超えない貴重な風景・地形が写し取られていると考えて良いものである。

また同時に、数多く残されている鉄道に関する人物や工事に関する画像から、私の父方のルーツやその職業に関して、また家族史も垣間見る事が出来る。

【注】提出した依頼文には次のような誤字がある。『置く』→『奥』

This Old Album Taught Me A Lot

撮影位置推定

For example;

The second photo from the top left on the left page is a family photo of my father.
This photo was taken on January 3, Showa 6 (1931 A.D.), and shows the entire family.
At that time, my father was 5 years old ( by traditional Japanese reckoning ) and the 7th boy of the WATANABE family. My father had 6 elder brothers and 1 junior, all 8 are boys. Later, another younger brother joined the family.
There are a total of ten people in this picture, and it’s a large family.
The place this was taken might probably be in front of the guardhouse at the level crossing of the CHUO Line, which was located on the SHITA-Kaido road.

彰状(表彰状)

彰状
家長 鉄道手 渡邉謙次
   同     秀夫
   雇     茂次
   賄      勇
   雇     五郎
   賄      進
   同      潔

右ハ一家族ヲ以テ国有鉄道ニ在職シ和衷協力
戦時下繁劇ナル交通業務ヲ精勤シ其ノ報国ノ
行為一般家族ノ儀衷トシテ推奨スルニ足ル仍テ
鉄道部内職員家族表彰内規第一条ニ據リ
茲ニ之ヲ表彰ス

昭和十八年六月八日
鉄道大臣正三位勲一等八田嘉章

☆この画像(写真)は当アルバムに含まれておりません。
☆表彰状は、サイト・オーナー宅に現存し、撮影したものです。

右は一家族を以て国有鉄道に在職し和衷(わちゅう)協力
戦時下繁劇なる交通業務を精勤し其の報国の
行為一般家族の儀衷(ぎちゅう)として推奨するに足る仍(よっ)て
鉄道部内職員家族表彰内規第一条に據(よ)り
茲(ここ)に之を表彰す

The above-mentioned family, having served the national railway in harmony and cooperation, diligently performed the demanding transportation services during wartime, and their acts of service to the nation are worthy of admiration as a family's duty in general.
Therefore, in accordance with Article 1 of the Internal Regulations for Commendation of Railway Employees' Families, they are hereby commended.

昭和十八年六月八日:西暦1943年

八田嘉章(はった よしあき):
 当時の東条内閣鉄道大臣であり逓信大臣を兼務した人物 

和衷(わちゅう):心の底から打ち解けること。
 成句としては和衷協同(わちゅうきょうどう)があり、
 「心を一つにして事に当たること」の意。

繁劇(はんげき):きわめていそがしい・こと(さま)。

儀衷(ぎちゅう):辞書にはなく、造語らしい。 
 「儀(作法・形)」と「衷(内面・まごころ)」を指し、
 形だけでなく心もこもっている状態を言っていると思われる。

彰状中の姓であるワタナベに当たる漢字は『渡邊』が使われているが、戸籍上の姓は『渡邉』である。

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